三重県多気町の特産品“伊勢いも”。江戸時代中頃から栽培されるナガイモ(つくねいも)の一種。みえ伝統野菜品目の一つで、栽培されているのは原産地だけ。かつては津田芋、松阪芋などと呼ばれていた。温暖な気候、宮川・五十鈴皮・櫛田川・雲出川などの清らかな川、肥沃な土地を持つ好環境の中で、受け継がれた高度な栽培技術によって育てられる。栽培条件が厳しいため、市場にはあまり出回らない、希少価値の高いいもである。形状は塊形(ボール状)で、大きいもので男性の握りこぶしぐらいあり、凸凹が多く見た目はゴツゴツしているが、おろすと真っ白で美しい。粘りが強く、コクのある味わいで、高級和菓子や料亭などで重宝されている。とろろはもちろん、刺身や汁物で食べても美味。
旬 10月 11月