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尾鷲・熊野

尾鷲、熊野の観光におすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

尾鷲 熊野 観光ガイド

尾鷲・熊野の観光・旅行 Info

尾鷲市の観光スポット

熊野古道 馬越峠(まごせとうげ)

熊野古道伊勢路の中でも特に美しいとされる石畳の道が続く馬越峠は、尾鷲市と紀北町を結ぶ人気のハイキングコースです。江戸時代から残る道が整備され、初心者でも歩きやすく、途中の展望台からは尾鷲湾の絶景を望むことができます。

尾鷲神社

尾鷲市の氏神様として親しまれている尾鷲神社は、海の守り神として漁業関係者から信仰を集めてきました。大きな御神木や歴史ある境内の佇まいは、静かなパワースポットとして人気です。

夢古道おわせ

道の駅「海山」のすぐ近くにある交流施設で、地元産品の販売や足湯、地元の郷土料理を楽しめる食堂があり、休憩にぴったりのスポットです。旅の合間に立ち寄って尾鷲の文化に触れることができます。

矢ノ川峠とトンネル遺構

古くから交通の難所とされた矢ノ川峠には、昭和初期に計画された鉄道のトンネル遺構が残り、歴史とロマンを感じさせます。山深い場所にあるため探訪には事前準備が必要です。

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熊野市の観光スポット

鬼ヶ城(おにがじょう)

熊野灘に面した巨大な岩壁が風と波で削られた天然の芸術作品。遊歩道が整備され、海岸線を歩きながら断崖の景観を楽しむことができます。夕陽の時間帯には幻想的な雰囲気になります。

花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)

日本最古の神社の一つとされる花の窟神社は、高さ45mの巨石をご神体とする神秘的な聖地。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれています。年2回の例大祭ではしめ縄の掛け替え儀式が行われ、壮観です。

七里御浜(しちりみはま)

全長約22kmに及ぶ、日本一長い砂礫(されき)海岸。海岸線を歩いたり、ウミガメの産卵地として知られるなど自然とのふれあいが魅力です。特に夏から秋には、美しい朝日を求めて訪れる人も多くいます。

獅子岩

七里御浜の途中に現れる奇岩で、まるで海に向かって吠える獅子のように見えることからその名が付きました。朝焼けや夕焼け時にはより一層神秘的な姿になります。

熊野市紀和町の丸山千枚田

山間部に広がる美しい棚田「丸山千枚田」は、日本の原風景が残るスポット。季節によって、田植えや収穫の風景、ライトアップイベントも開催され、写真愛好家にも人気です。

赤木城跡(あかぎじょうあと)

山頂に築かれた石垣造りの山城跡で、雲海や霧に包まれる幻想的な景色が話題になっています。歴史ファンにもおすすめの名所です。

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尾鷲・熊野観光の特徴

世界遺産「熊野古道」を巡る旅

尾鷲・熊野地域は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の重要な一部であり、信仰と自然が融合した歴史の道が数多く残っています。初心者から健脚者向けまで多様なルートがあるため、目的に応じた歩き旅が可能です。

海・山・川に囲まれた大自然

海岸線のダイナミックな地形や、山間部の棚田、清流といった自然美が豊かで、アウトドア好きにもおすすめです。トレッキング、川遊び、海水浴など、アクティビティも充実しています。

郷土色豊かな文化と食

地元の食材を活かした料理、神話にまつわる神社や歴史的スポットが多く、五感で楽しめる旅ができるのが尾鷲・熊野の魅力です。

尾鷲・熊野のグルメガイド

尾鷲市の名物とグルメ

尾鷲の魚介類

尾鷲港は全国でも有数の水揚げ量を誇る漁港で、特に新鮮なマグロ、カツオ、アジ、サバが人気です。なかでも「尾鷲マグロ」は脂のりが良く、地元の寿司店や食堂で味わえます。

干物

伝統的な製法でつくられた尾鷲の干物は、観光客に大変人気のあるお土産です。特にサンマ、アジ、カマスの干物は旨味が凝縮されています。

おすすめ店:おわせ魚食堂 おとと

尾鷲の地魚を使った定食が人気の店。漁港近くで仕入れた新鮮な刺身や煮魚を堪能できます。

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熊野市の名物とグルメ

さんま寿司

熊野地方の郷土料理として知られる「さんま寿司」は、酢で締めたサンマを酢飯にのせた押し寿司で、日持ちするため土産にも喜ばれます。

めはり寿司

高菜漬けでご飯を包んだ素朴な寿司「めはり寿司」は熊野の山間部で親しまれた伝統料理。熊野古道の登山者にも人気があります。

熊野地鶏

熊野市で飼育される地鶏は、適度な歯ごたえと旨味が特徴。焼き鳥や炊き込みご飯、鍋料理で味わえます。

おすすめ店:花のいわや亭

花の窟神社近くにある和食処で、さんま寿司や熊野牛、地元の食材をふんだんに使った料理が楽しめます。

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紀北町の名物とグルメ

ふぐ料理

海山町(現紀北町)では天然フグが水揚げされ、冬場にはふぐ料理が堪能できます。てっちり、唐揚げ、ヒレ酒などが人気です。

きほく燻製工房

地元産の魚や鶏を使ったスモーク製品は、香り高く、上質なおつまみとして地元でも親しまれています。

おすすめ店:道の駅 紀伊長島マンボウ

新鮮な魚介を使用した丼物や定食が味わえ、特産品やお土産も充実しています。週末はマンボウの串焼き販売も人気です。

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紀宝町の名物とグルメ

みかん

温暖な気候を生かして栽培される「紀宝町みかん」は甘味が強く、特に「温州みかん」が評判です。冬の贈答品としても人気があります。

うなぎ料理

熊野川の清流で育ったうなぎは脂がのっており、町内のうなぎ専門店で香ばしく焼かれた蒲焼きが堪能できます。

おすすめ店:うなぎの初音

昭和初期創業の老舗で、地元のうなぎを使用した蒲焼きや白焼きが評判。行列必至の人気店です。

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大紀町の名物とグルメ

大内山牛乳・乳製品

大紀町の大内山地区で生産される牛乳・ヨーグルトは、地元ブランド「大内山牛乳」として三重県内で広く親しまれています。濃厚でまろやかな味わいが特徴。

あまご料理

清流で育つ川魚「あまご」を使った塩焼きや甘露煮は、大紀町ならではの郷土料理。キャンプ場や民宿で提供されることが多いです。

おすすめ店:道の駅 奥伊勢木つつ木館

地元の野菜や特産品の販売に加え、奥伊勢の味覚を楽しめるレストランも併設されています。大内山牛乳ソフトクリームは必食。

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お土産におすすめの商品

尾鷲市

干物セット・尾鷲ヒノキ製品(箸やカッティングボード)

熊野市

さんま寿司・めはり寿司(真空パック)・熊野地鶏レトルトカレー

紀北町

燻製製品・ふぐ加工品・地元酒造の地酒

紀宝町

みかんジュース・みかんゼリー・うなぎ蒲焼パック

大紀町

大内山牛乳・大内山ヨーグルト・あまごの甘露煮

尾鷲・熊野の季節の祭り・イベント

尾鷲市の祭り・イベント

尾鷲ヤーヤ祭り

毎年2月1日~5日に開催される勇壮な祭りで、武者姿の男たちが「ヤーヤ、ヤーヤ」と掛け声をかけながら町を練り歩きます。江戸時代から続く伝統行事で、五穀豊穣と家内安全を願います。

おわせ港まつり

8月上旬に行われる尾鷲最大の夏祭り。花火大会が目玉で、海上に打ち上げられる大輪の花火が美しい海と山を背景に映えます。

特徴的な事柄

尾鷲市は年間降水量が全国有数で、「雨の町」としても知られています。雨と共存した文化や漁業との関わりが、祭りにも色濃く現れています。

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熊野市の祭り・イベント

熊野大花火大会

8月17日頃(雨天順延)に七里御浜海岸で行われる東海地方屈指の花火大会。海岸線を舞台に、海上自爆や水中爆発など迫力ある演出が特徴です。約1万発の花火が夜空を彩ります。

鬼ヶ城まつり

11月初旬に開催されるイベントで、鬼ヶ城周辺で地元の太鼓演奏や郷土芸能、グルメブースなどが楽しめます。

特徴的な事柄

熊野市は世界遺産「熊野古道」の拠点であり、自然信仰や山岳信仰が根付いています。祭りも神事としての側面が強く、神聖な雰囲気が漂います。

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紀北町の祭り・イベント

きいながしま港市

12月中旬に開催される地元グルメの祭典。港町らしく海産物の直売や、マグロ解体ショー、牡蠣焼き体験などが人気です。

夏まつりinきほく

8月初旬に行われる夏の一大イベントで、海上花火大会や灯籠流し、ステージパフォーマンスが町を盛り上げます。

特徴的な事柄

紀北町は「海と山の町」として知られ、漁業と林業が盛んです。イベントもその地域資源を活かしたものが多く、観光客にも好評です。

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紀宝町の祭り・イベント

紀宝町花火大会

8月中旬に熊野川河川敷で開催される花火大会で、三重県と和歌山県の県境をまたいだ共同イベントとしても注目されています。

紀宝町産業まつり

11月頃に地元農水産品や特産品が集まるイベント。特にみかん関連商品うなぎ料理が人気です。

特徴的な事柄

紀宝町は熊野川の自然を生かした観光と農業が特徴で、川とともに生きる文化が色濃く、行事にも反映されています。

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大紀町の祭り・イベント

大内山まつり

5月中旬に行われる、大内山地区の自然と農業をテーマにしたイベント。大内山牛乳を使用したスイーツや、牧場体験が楽しめます。

滝原宮例祭(伊勢神宮別宮)

10月17日に行われる神聖な祭礼で、地元住民や神職が集まり、厳かな神事が執り行われます。

特徴的な事柄

大紀町は伊勢神宮と深い関係を持つ土地で、自然と信仰が調和した暮らしが特徴です。祭りも自然と神道を意識したものが多く、静かで格式高い雰囲気があります。

尾鷲・熊野の気温・天候

三重県南部に位置するこれらの地域は、太平洋に面し、山々に囲まれた地形により温暖多雨の気候が特徴です。特に尾鷲市は日本でも有数の降水量を誇る「雨の町」として知られています。

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春(3月〜5月)

気温・気候の特徴

春は徐々に気温が上がり、3月は10℃前後、5月には20℃を超える日も多くなります。山々に囲まれた地域では桜や新緑が美しく、観光にも最適な季節です。

注意点

4月下旬からは雨が増え始め、湿度も上昇する傾向があります。風が強く感じられる日もあるため、薄手の羽織物があると安心です。

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梅雨(6月〜7月中旬)

気温・気候の特徴

気温は20℃〜28℃程度と高くなりますが、最も特徴的なのは降水量の多さです。特に尾鷲市や熊野市は全国でもトップクラスの降水量を記録することがあり、連日雨が降ることも珍しくありません

注意点

土砂災害や河川の増水にも注意が必要です。観光予定を立てる際は、気象情報をこまめに確認することをおすすめします。

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夏(7月下旬〜9月)

気温・気候の特徴

夏は高温多湿で、最高気温は30℃を超える日が続きます。湿度も高く、体感温度はさらに上昇します。太平洋に近いため夕立や局地的な雷雨も多く発生します。

台風の影響

7月から10月にかけて台風が接近しやすい地域でもあります。特に紀伊半島南部は台風の進路にあたりやすく、強風や高潮に注意が必要です。

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秋(10月〜11月)

気温・気候の特徴

秋になると気温は徐々に下がり、10月で20℃前後、11月には15℃前後になります。空気が澄み、ハイキングや紅葉狩りに最適な季節となります。

雨と台風の残り

10月初旬までは秋雨前線や台風の影響が残ることがあるため、引き続き気象の変化に注意が必要です。

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冬(12月〜2月)

気温・気候の特徴

冬は比較的温暖で、最低気温は0℃前後、最高気温でも10℃を超える日が多いです。雪はまれで、積雪もほとんどありませんが、山間部では凍結に注意が必要な場合もあります。

風と乾燥

冬は乾燥しがちで、海からの風が冷たく感じる日もあります。寒暖差があるため、防寒対策をしっかりと行いましょう。

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年間を通じた気象の特徴

年間降水量

特に尾鷲市は年間降水量が4000mmを超えることもあるほどの雨量の多さで知られています。これは東京の約2倍、札幌の3倍以上の数字です。

台風の通過

紀伊半島南部は日本でも台風通過率が非常に高いエリアです。旅行の計画は台風シーズンを避けるか、柔軟な日程で訪れるのがおすすめです。

尾鷲・熊野へのアクセス

主要な交通手段の概要

紀伊半島南部に位置するこれらの地域は、都市部からやや距離がありますが、鉄道(JR紀勢本線)高速道路(紀勢自動車道・熊野尾鷲道路)が整備されており、アクセスは年々便利になっています。

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各地域へのアクセス方法

尾鷲市(おわせし)

鉄道

JR紀勢本線「尾鷲駅」が中心駅です。名古屋からは特急「ワイドビュー南紀」で約2時間30分、大阪方面からは近鉄+JRの乗り継ぎで4時間程度です。

紀勢自動車道・尾鷲北IC/尾鷲南ICを利用。名古屋からは約2時間半~3時間です。

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熊野市(くまのし)

鉄道

JR紀勢本線「熊野市駅」が中心。名古屋から「ワイドビュー南紀」で約3時間、尾鷲からは約30分です。

熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」が最寄り。尾鷲から約40分、名古屋から約3時間半程度です。

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紀北町(きほくちょう)

鉄道

町内にJR紀勢本線「海山(みやま)駅」や「紀伊長島駅」があります。尾鷲や松阪方面からのアクセスが便利です。

紀勢自動車道「紀伊長島IC」が便利。尾鷲から車で約20分、名古屋から約2時間半です。

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紀宝町(きほうちょう)

鉄道

JR紀勢本線「鵜殿駅(うどの)」が最寄り駅。熊野市から1駅でアクセス可能です。

熊野市から南へ国道42号線で約15分。和歌山県新宮市にも近接しています。

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大紀町(たいきちょう)

鉄道

JR紀勢本線「栃原駅」「大内山駅」など複数の駅があります。松阪駅から各駅停車でアクセス可能です。

紀勢自動車道「大宮大台IC」が便利。松阪から約40分、名古屋からは約2時間程度です。

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観光バス・レンタカーの利用

観光バス

三重交通などによる路線バスが各地域を結んでいますが、本数が限られるため事前に時刻表の確認が重要です。

レンタカー

自然や海沿いの景勝地が点在するエリアなので、自由に移動できるレンタカーの利用がおすすめです。JR尾鷲駅や熊野市駅周辺にはレンタカー店もあります。

尾鷲・熊野の移動手段

紀伊半島南部に位置するこれらの地域は、自然豊かな観光地が多く、公共交通は整備されているものの、運行本数が限られるため、移動には工夫が必要です。特に観光を目的とする場合はレンタカーや自家用車の利用が便利です。

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公共交通機関による移動

鉄道(JR紀勢本線)

このエリアでは、JR紀勢本線が南北に走っており、各市町を結んでいます。主な駅は以下のとおりです:

列車は基本的に1時間に1本以下の運行のため、事前の時刻確認が重要です。

路線バス

三重交通や熊野市コミュニティバス、紀宝町ふれあいバスなどの路線バスが、各町の主要地域や観光地をつないでいます。

ただし、運行本数は非常に限られるため、観光用途としてはやや不便です。

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レンタカー・自家用車の利用

観光地が点在するこの地域では、レンタカーの利用が非常に便利です。

レンタカーの拠点

主要道路(国道42号、311号、260号など)が整備されており、車での移動は比較的スムーズです。特に熊野古道や海岸沿いの景勝地を巡るには必須と言えるでしょう。

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タクシー

各市町には地元タクシー会社が営業しており、駅や観光拠点から利用可能です。

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自転車・レンタサイクル

一部地域では、電動アシスト付き自転車のレンタルが可能です。

利用可能な例:

道が狭く坂も多いエリアがあるため、体力に自信がある方や短距離移動におすすめです。

尾鷲・熊野の観光コース

1泊2日モデルコース:歴史と自然に触れる旅

1日目:紀北町・尾鷲市を中心に観光

午前:紀北町で自然と癒しを満喫

道の駅 紀伊長島マンボウに立ち寄り、名物「マンボウの串焼き」や地元の海産物を堪能しましょう。その後、始神テラスへ移動し、太平洋を一望できる展望台からの絶景を楽しめます。

昼食:紀伊長島エリア

海鮮料理が自慢のローカル食堂や寿司店で、新鮮な魚介を使った定食を味わいましょう。

午後:尾鷲市で熊野古道と漁港の風情を体験

熊野古道・馬越峠を散策。石畳が続く古道と尾鷲湾を望む景色が魅力です。体力に自信があれば峠を越えて、天狗倉山(てんぐらさん)の山頂まで登るのもおすすめです。

夕方:尾鷲市街でのんびり

尾鷲神社九鬼町の漁村風景を散策したあと、市内の温泉施設で疲れを癒やします。

宿泊:尾鷲または熊野市の温泉宿へ

翌日の熊野観光に備えて熊野市まで移動しておくと便利です。海辺の旅館や民宿がおすすめです。

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2日目:熊野市・紀宝町・大紀町を巡る

午前:熊野市で聖地と海岸美を堪能

世界遺産の花の窟神社で一日をスタート。続いて、波打ち際の巨石群が神秘的な鬼ヶ城へ。太平洋の荒波が作り出した自然の芸術を歩いて体感できます。

昼食:熊野市街地

熊野地鶏さんま寿司が名物。駅周辺にある和食店や道の駅「熊野・板屋九郎兵衛の里」などで味わえます。

午後:紀宝町と大紀町で静かな田園風景に癒される

紀宝町の七里御浜で海岸散歩。ウミガメ公園では運が良ければウミガメを見られることも。
その後、北上して大紀町・錦地区へ。錦漁港周辺は観光化されていない隠れた魅力に溢れた海辺の町です。

夕方:旅の締めくくり

帰路に向かいながら、大内山動物園に立ち寄ってのんびりと動物と触れ合うのもおすすめです。

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テーマ別観光コース案

自然満喫コース(アクティブ派におすすめ)

歴史探訪コース(文化好きにおすすめ)

癒しの温泉コース(ゆったり旅に最適)

三重県