香肌峡は、櫛田川の松阪市大石町付近から上流約40kmの区間に広がる渓谷です。ここでは、茶、シイタケ、アユなどの特産品が高品質で香り高いため、香肌峡という名前がつけられました。香肌峡は自然公園(香肌峡県立自然公園)としても知られています。
この峡谷の原生林は、春の新緑と秋の紅葉が見どころです。シャクナゲやツツジなどの花も楽しめます。また、サル、シカ、カモシカ、ムササビなどの野生動物も生息しています。
特に、源流部の飯高町波瀬付近は「奥香肌峡」と呼ばれ、飛瀑や奇岩が続く景勝地として有名です。
宮の谷峡谷遊歩道
奥香肌峡を代表する渓谷が宮の谷峡谷です。ここには、飛瀑、奇岩、絶壁、原生林などがあり、落差60mの滝も見られます。
約4kmの遊歩道を進むと、谷沿いの登山道を進み長い橋を渡って右方向に進むと終着点の高滝に到達します。細く白いしぶきを上げて落ちる姿は、見ていても飽きません。また、橋を渡って左方向に進むと風折滝があり、日本の滝100選にも選ばれた氷瀑も楽しめます。
途中には「犬飛びの岩」や山菜、出合にかかる赤い鉄橋などもあり、見どころが満載です。
アクセスは、伊勢自動車道「松坂IC」から車で約90分、西名阪自動車道「郡山IC」から約120分です。宮の谷入口には8台ほどの駐車スペースがあります。
道の駅 飯高駅
道の駅 飯高駅は、三重県で最初に登録された道の駅です。国道166号線沿いに位置し、1993年に登録されました。周辺には櫛田川の清流が流れ、敷地内には香肌峡温泉「いいたかの湯」があります。この温泉施設には、11種類18槽の湯舟があります。
また、「味楽工房」では地元産そば粉を100%使用したそば打ち体験ができます。さらに、そり滑りなどの遊具がある芝生公園も併設されており、充実した施設が揃っています。