松坂城跡は、松阪駅から西へ約1kmの高台に位置し、かつて「四五百森」と呼ばれた場所にあります。1588年(天正16年)に蒲生氏郷によって築城され、3層の天守閣を持ち、堀の総延長は2kmに及ぶ堅固な城でした。
氏郷が会津に転封された後は、服部一忠、古田重勝、古田重治が城主となり、その後は紀州藩の代官役所が置かれました。現在、苔むした石垣が当時の姿を物語るのみですが、周囲は松阪公園として整備され、桜、藤、ツツジの名所として親しまれています。
公園の見どころ
松阪公園には、市立歴史民俗資料館や本居宣長旧宅、本居宣長記念館などがあります。松阪城跡は、平成23年2月7日に国の史跡に指定されました。豪壮な石垣が残る松阪城は、松阪のシンボルとなっており、桜や藤、銀杏が石垣を彩り、四季を通じて市民に親しまれています。また、城跡からは城下町の面影を残す町並みを一望できます。
歴史
松坂城は、標高38mの独立した丘陵「四五百森」に築かれた平山城です。1588年、豊臣秀吉によって南伊勢約12万石を拝領し移封された蒲生氏郷が、わずか3年で完成させました。現存する建物はありませんが、豪壮な石垣が往時の城の姿を現代に伝えています。松坂城跡は、平成18年4月6日に日本100名城に認定され、平成23年2月7日に国指定史跡に指定されました。
松坂城の特徴
松坂城は、三重県松阪市殿町にあった日本の城で、現在は「松阪城」とも表記されます。城跡は国の史跡に指定され、梯郭式平山城の縄張りを持ち、松阪市の中心地の北部に位置しています。阪内川が城北を流れ、天然の堀となっています。江戸時代初期には松坂藩の居城でしたが、廃藩後は紀州藩の南伊勢国内17万9千石を統括するために城代が置かれました。城内の建築物は1877年(明治10年)の火災と1881年(明治14年)までの破却によって失われ、現在は石垣のみが残っています。
周辺施設
周囲には松阪市役所、市民病院、当地出身の本居宣長記念館などがあります。また、松阪は梶井基次郎の短編小説『城のある町にて』の舞台であり、二の丸跡には1974年(昭和49年)に建立された文学碑があります。
年中無休
無料
松阪駅からバスで5分 *三重交通バス 松阪中央病院又は、藤ノ木台、阿坂・小野行き鈴の音バス、左回り → 市民病院前から徒歩で3分