「なが餅」は、その名のとおり、優しい甘さの小豆あんが入った餅を細長く薄く伸ばし、火で炙ってほんのりと焦げ目をつけた餅菓子。餅はひとつひとつ手で薄く伸ばしており、長さはおよそ12センチ。火で炙るのは、日持ちするようにという先人の知恵。軟らかさを残すために、焼いても硬くならない水分の吸収がよい米を厳選。試行錯誤を繰り返した末の製法で作り続けている。「なが餅」の歴史は、天文19年(1550年)戦国時代にはじまる。東海道五十三次 第四十四宿の四日市宿にある老舗が勢州日永の地にちなんで名付けたと言われている。