朝熊山
朝熊山は、北峰の標高555メートルと南峰(経ヶ峯)の約540メートルに加え、いくつかの峰があります。
伊勢志摩国立公園内に位置し、日本百景にも選ばれています。志摩半島の最高峰であり、山頂付近は初日の出の名所としても知られています。
展望台の眺め
朝熊山展望台は、標高506メートルの南峰の東側に位置し、北東の鳥羽市側の眺望が絶景です。さらに、鳥羽市の離島である神島や答志島など、伊勢湾の対岸に広がる渥美半島まで見渡すことができます。天候の条件が良ければ、南アルプスや富士山まで望むこともできます。
展望台の足湯など
展望台には朝熊茶屋という食事処もあります。また、今話題のレトロな天空のポストがあり、伊勢志摩で最も高い場所に立つポストとして、手紙を大切な人に送りたい方々の間で静かなブームを巻き起こしています。
展望足湯に浸かりながら、鳥羽市街や壮大な伊勢湾、島々や渥美半島まで、のんびりとした気分で眺めることができます。
さんぽ道を通って山上広苑の先端にある勘吉台までの短い散策もおすすめです。季節の花木が咲き誇り、伊勢平野と伊勢湾の壮大な景色が広がります。
名古山神社、ハンモック広場、勘吉台(パラグライダー離陸場所)、そして御木本幸吉翁籠立場の碑などもあります。
金剛證寺
山頂付近には伊勢神宮の鬼門を守る名刹金剛證寺や奥の院もあり、多くの参拝者が訪れます。朝熊山は伊勢志摩を代表する霊山です。山岳信仰の参拝者も多く訪れます。
伊勢志摩スカイライン
朝熊山を横切り、伊勢神宮の内宮付近と鳥羽を結ぶ美しい山岳道路です。この有料道路は1964年に完成しました。全長16.3キロメートルです。
この道路はクロソイド曲線を利用して設計されており、鳥羽湾などのリアス式海岸を見渡すことができます。
伊勢・鳥羽の登り口には連続した急カーブが続き、山頂付近ではカーブの屈曲率が大きくなります。
海抜数メートルの地点から、一気に標高500メートルまで登り、また下りていくルートで、周囲に高い山がないため、晴らしい景色を楽しむことができます。
特に朝熊山頂展望台から鳥羽側に向かうと、伊勢湾に浮かぶ島々を眺めながら、爽快なドライブができます。
また、道路沿いには見どころもたくさんあり、季節によって花々が咲き誇る様子も楽しむことができます。
春には桜やツツジ、夏にはアジサイやササユリ、秋にはアサマリンドウ、冬には山茶花ややぶツバキなどを見ることができます。特に、この朝熊山で発見されたアサマリンドウは、通常のリンドウよりも小さな花が特徴です。