伊勢神宮の別宮、それが月讀宮です。親しまれている愛称として「つきよみさん」と呼ばれることもあります。
ここでは月夜見尊(つきよみのみこと)という神様が祀られています。月夜見尊は伊勢神宮 内宮の祭神である天照大御神の弟神です。創建は平安時代以前、まさに古の歴史に彩られています。
月讀宮は、豊受大神宮(外宮)から約3.8キロ、皇大神宮(内宮)から約1.8キロの場所に位置する中村町の五十鈴川中流域に鎮座しています。
月讀宮の境内には他にも別宮があります。まずは月讀尊の魂を祀る月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)があります。
さらに、伊弉諾尊を祭る伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)と伊弉冉尊を祭る伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の二つの神社も存在しています。
これらの別宮は月讀宮とともに立ち並び、瀧原宮の二つの社以外にはこのような形態を持つ別宮は他にはありません。
社殿は荒祭宮以外の内宮の他の別宮と同じく小規模ですが、神明造の社殿が四つ連なる様子は壮観です。
向かって右(東)から月讀荒御魂宮、月讀宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮と並んでいます。でも参拝順序は月讀宮から始まり、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順が正しいとされています。
月讀宮は最高神の天照大神の弟神である月讀尊を祭神としていることから、内宮別宮としては、天照大神の魂を祀る荒祭宮に次ぐ順位で、内宮の境外にある別宮の中でも最高位です。
そして宮域には他に内宮の末社である葭原神社があります。ほかの境外の別宮と同様に、宿衛屋に神職が常駐していて、参拝時間内にはお札やお守りの授与、神楽や御饌の取り扱いなどを行っています。
1月~4月 5:00~18:00
5月~8月 5:00~19:00
9月 5:00~18:00
10月~12月 5:00~17:00
無料
伊勢市駅から徒歩で10分